【PayPal】ペイパルの無料アカウントで海外からの支払い(送金)を受け取る方法。手数料はいくら?
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この記事では、ペイパルの無料アカウントを使って、海外からの送金を受け取る方法やその手順、実際にかかる手数料について解説します。
海外とのやり取りが発生しそうな方は、前もってペイパルに登録して設定しておけば、いざという時に慌てずにすみます!もちろん、国内間での支払い受け取りも可能です。
PayPalは度々仕様を変えるので、利用する際は必ず公式ページで内容をご確認ください。
【この記事を書いた人】
写真畑出身のフリーランスWebデザイナー。Appleと筋トレ好きな2児の母。主婦/デザイナー目線でApple/クリエイティブ/運動/ライフスタイル関係の情報を発信中。プロフィール詳細
目次
海外のクライアントとの取引、報酬の受け取りはどうする?
ネットの普及やクラウドソーシングなどのwebサービスの増加に伴い、海外のクライアントと仕事をする機会も増えてきました。海外のクライアントと仕事する上で気になるのが「報酬をどう受け取るか」ですが、PayPalを利用すると簡単に手続きを済ませることができます!
私がペイパルを選んだ理由
元々パーソナルアカウントを持っていたのですが、ネットショッピングでの支払いが主な使用目的でした。Paypalを使用すると、相手にクレジットカード情報を渡さずに支払いができるので、セキュリティー面でも安心して取引できます。
最近海外のクライアントとお仕事をする機会があり、PayPalで海外からの支払いを受け取ることができると分かったので、試しに使ってみることにしました。
PayPalでは現在、以下の項目が無料となっています。(執筆時点)
- アカウント開設費
- 初期費用
- 引き出し金額が5万円以上の場合、銀行口座への引き出し手数料が無料。5万円未満の場合250円/件。 ※プレミア/ビジネスアカウントのみ可能
上記のようにアカウント作成費等は無料ですがが、手数料などは別途かかります。(手数料については後述)
ペイパルで支払いや送金の受け取りを可能にする手順
PayPalでは「パーソナルアカウント」と「ビジネスアカウント」の2種類のアカウントが用意されています。どちらもアカウント開設費や初期費用は無料なので、PayPalのアカウントを持っていない方は、ご自分の利用目的に応じてどちらかのアカウントを作成します。
アカウントの種類や選び方、作成方法については以下の記事でまとめています。
パーソナルアカウントをプレミアアカウント、またはビジネスアカウントにアップグレードする
「パーソナルアカウント」では10万円までは支払いを受け取ることができますが、10万円以上の支払いを受け取りたい場合や銀行口座に引き出したい場合は、パーソナルアカウントを「プレミアアカウント」か「ビジネスアカウント」にアップグレードする必要があります。両アカウント共アップグレードは無料ですが、本人確認書類が必要となります。
「ビジネスアカウント」をお持ちの方で、まだ本人確認書類を提出していない場合は、次の「本人確認手続きページで書類をアップロードする」のセクションをご覧ください。
この記事の執筆当時は、管理画面からパーソナルアカウントをアップグレードする場合「プレミアアカウント」と「ビジネスアカウント」の2種類の選択肢があったのですが、現在は「プレミアアカウント」の選択肢がなくなり、ビジネスアカウントのみとなっています。
PayPalに問い合わせたところ、「プレミアアカウント」を利用したい場合はPayPalに連絡すれば、 プレミアアカウントへのアップグレード方法を教えてくれるとのことでしたが、個人で利用する場合は「ビジネスアカウント」の「個人事業主」タイプでもプレミアアカウントとほぼ同じように利用できるとのことです。(※屋号や事業者名の入力が必要)
プレミアアカウントへのアップグレード方法や、プレミアアカウントとビジネスアカウントの違いについては、以下のページをご覧ください。
ビジネスアカウントにアップグレードする場合は、管理画面にログインした後、左サイドメニュー下部にある「アカウントのアップグレード」をクリックしてページの指示に従い先に進みます。
現在と同じメールアドレスを使って今のアカウントをアップグレードするか、別のメールアドレスを使って新しくビジネスアカウントを開設するかを選びます。
本人確認手続きページで書類をアップロードする
以下のページに従って、本人確認書類をアップロードします。
本人確認書類はいくつか種類がありますが、運転免許証は補完書類が不要なのでオススメです。
-
【日本国籍の方】
- 運転免許証
- パスポート + 6ヶ月以内に発行された補完書類
- 住民基本台帳カード
- 健康保険証 + 6ヶ月以内に発行された補完書類
- 各種年金手帳 + 6ヶ月以内に発行された補完書類
- 各種福祉手帳 + 6ヶ月以内に発行された補完書類
-
【日本国籍以外の方】
- 在留カード
ここでの注意事項は、本人確認書類とペイパルで登録した氏名・住所が完全に一致していなければなりません!!
私は運転免許証を提出したのですが、ペイパルではローマ字で登録していたため、カスタマーサービスに連絡をして一時的にペイパルの氏名を漢字に直していただきました。利用者本人が氏名をWEB上で変更することはできないので、カスタマーサービスに電話で連絡して依頼するしかないようです。
私は海外のクライアントと取引があるため、一時的に氏名を日本語に直してもらい、本人確認手続きが終了した後に再び氏名をローマ字に戻していただきました!
審査完了通知書を受け取り、暗証番号を入力する
本人確認書類を提出してから1〜4週間ほどで暗証番号が書かれた審査完了通知のハガキが届きます。マイアカウントにログインした後、左サイドメニュー下部にある「アカウントのアップグレード」をクリックし、ハガキに書かれている暗証番号を入力して手続きが完了です! これで国内外からの支払いを受け取れる状態になります。
私の場合、ハガキは3週間程で届きました。急な支払いにも対応できるように、予め余裕を持ってアカウントをアップグレードしておくとよいですね。
ペイパルの手数料
国内・海外からの支払いを受け取る際に発生する手数料は下記の通りです。変更される可能性がありますので、必ず公式サイトでご確認ください。
決済手数料
月間のペイパルによる売上高 | 決済手数料(国内) | 決済手数料(海外) |
---|---|---|
30万円以下 | 3.6% + 40円 / 件 (標準レート) |
4.1% + 40円 / 件 (標準レート) |
30万円超 100万円以下 | 3.4% + 40円 / 件 | 3.9% + 40円 / 件 |
100万円超 1,000万円以下 | 3.2% + 40円 / 件 | 3.7% + 40円 / 件 |
1,000万円超 | 2.9% + 40円 / 件 | 3.4% + 40円 / 件 |
例:海外の取引で、1ヶ月に10,000円の決済が10回行われた場合の手数料
( 取引金額 10,000 x 決済手数料 4.1% + 40円 / 件 )x 10回 = 手数料4,500円
→ 請求金額から4,500円引かれた金額が振り込まれる
また、1回の取引額が国内取引2,357円以下、海外取引1,736円以下の場合は、お得な少額決済手数料も用意されています。少額決済手数料についてはこちらをご参照ください。※少額決済の利用には申請が必要です
- 決済手数料
(国内) - 5% + 7円
- 決済手数料
(海外) - 6% + 7円
銀行への引き出し手数料
引き出し金額が5万円未満の場合は250円/1件。5万円以上の場合は無料です。
例:クライアントが50,000円振り込んだ場合(請求金額:50,000円)
決済手数料:2050円(50,000円の4.1%)+40円=2090円
→2090円が引かれた47,910円が自分のPayPalに振り込まれます。(振り込まれるはず…)
48,010円を自分の銀行口座に引き出す場合は250円の手数料がかかるので、実際に口座に入る金額は47,760円となります。
銀行に引き出す場合、5万未満は250円かかるので、5万以上貯めてから引き出すか、予め250円分上乗せして請求するとよいと思います。
ペイパルの手数料を考慮した請求額を考えよう!
上記の通り手数料が差し引かれた金額が振り込まれるので、実際に手元に残したい金額から逆算して請求金額を決めましょう。自分が損をしないためにも手数料を考慮した金額を設定することがポイントとなります。
ペイパルは電話でのサポートがしっかりしているので、国内取引はもちろんのこと、海外取引の初心者にも使いやすいサービスだと思います。サービスの仕様も時々変更されるので、不明点はPayPalに直接問い合わせるのが一番確実です。
以上、実体験に基づいて海外からの支払いを受け取る方法について書かせていただきました!
PayPalについては以下の記事でもご紹介しています。